自我は鎧(よろい)

| すぴりちゅあるブログ

stockfoto_83097403_XS人間の自我(=人格)は、

(よろい)に他なりません。

そして鎧は、それ自身を必死で守ろうとする。

おのれの役割を全うしようとする為です。

 

 

過去、セミナーやカウンセリングの中で、

時々こういうご質問がありました。

「私たちが真の自己として覚醒するために、

自我がそれほどジャマであるなら、

一体、なぜ自我を作ってきたのでしょう?

なぜ自我なんか存在させたのでしょう?」

 

 

私も、同じ疑問を持ったことがあります。

内なる神(虚空)に問いかけてみて、

すっかり問いかけしたことなど忘れた頃、

ある日、答えが来ました。

 

 

「幼少の頃は、自我が絶対に必要だ。

子供に自我が無ければ、

完全に無防備となり、

現実の人間社会にどう対応していいのか

分からなくなる。

幼少期の子供は、非常にソフトで、もろくて弱い。

真実の自己が覚醒する前に、

社会に対応しきれず、

やられて死んでしまうかもしれない。

 

 

これを自我が助ける。

自我は子供を守るために存在する。

子供の中に種子として内包されている、

全体愛という潜在能力に本人が気付いて、

充分に開花させる時期までは、

その種子を守る固い殻が必要なのだ。

子供の愛の潜在能力は、

まだまだ柔らかすぎる。

まわりに固い殻がなければ、壊されてしまう。

 

 

だから、自我そのものがトラブルなのではない。

全体愛の潜在能力が開花するタイミング、

覚醒のタイミングが来ている時に、

それでも固い鎧の殻を持ち続けることが

トラブルなのだ。

開花する春が来ているのに、

その時流に乗ることを拒否し、

自我という鎧を外すことを受け容れない時に、

問題が生じる。

 

 

今まで、自我は守りとなってくれたし、

助けとなってくれていたかもしれないが、

今後は逆に障害になっていく

タイミングが来たなら、

鎧の自我は壊れなくてはならない。

 

 

その時、必要なことは、

明確で自発的な「意志」を発動することだ。

今までの自我の殻を破り、

過去の自分自身を超越して、

さらに内面の本質を拡大進化させ、

内なる愛の潜在能力を

輝かせていくというパワフルな意志だ。

 

 

この自発的な意志が無ければ、

自我は外れず、

私たちは、人生の醍醐味に鈍感になっていくだけだ」

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