わび・さび

| すぴりちゅあるブログ

「わび・さび」、

分かったような分からないような

概念ですが、

ある日の男性週刊誌に

簡単な説明文が載っていました。

 

「生と死という自然な循環サイクルを受け入れて、

不完全さの中にある美を見い出すこと」

 

ここでもう最終的に、

生(発生)と死(入滅)に関する

世間的な思い込み(勘違い)からは、

完全に離れて頂きたいと願っています。

 

1,死とは「あの世」への入滅のことですが、その「あの世」は、私たちの内奥の「虚空」という無のこと。

2,虚空(あの世)への入滅は、いつかの将来に起こすものではなく、今ここの瞬間に起こるべきもの。

3,何が虚空(あの世)へ入滅するのか?もちろん自分である。否、自分だと思い込んでいるもの全てである。

 

なぜ自分を入滅させるのか?

限界や制限という苦を超えて

本来の生を全うするためです。

自分こそが苦の原因であり、

苦を集め続けてきた張本人ですから、

そのパターンに気づかなければ

誰も終わらせてくれません。

 

自分それ自体が、苦や不安で成り立っています。

 

 

自分がどのレベルにいようとも、

常に何らかの不安がある。

自分とは不安の代名詞みたいなものです。

苦や不安を完全に消し去りたいのであれば、

自分自身を消し去ることしかありません。

 

 

「自分は苦しかった」という

もっともらしい言い方にだまされないで下さい。

自分が苦しかったのではなくて、

感情的な苦のエネルギーを集めたものを、

ただ自分と呼んだのです。

苦エネルギーの集合体という創造物を、

本気で「これが自分」だと思い込んだだけです。

 

 

つまり、自我はすべからく

「苦しみのボディ」と言えるのです。

ある人は、これをペインボディ(痛みの体)

と呼んでいるそうです。

 

 

ということは、自分だと思い込んだ全てを、

完全に解体して消失させてしまうと、

苦は霧散する。そして楽な境地が現われる。

実は、至福という何か特別な境地があるのではなく、

苦が無いことを至福と言うのです。

私たちの旅は、最初は苦を集めて、

やがてそれを滅する道を見つける、

まさに苦集滅道の旅なのです。

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