「空」が知りたかったもの 【愛のリレー】

| すぴりちゅあるブログ

Hand Passing Baton, Motion Blur空(くう)、創造の源、ゼロポイント、それが私たち。
その内側には、いのち、つまり、光(=理由無しの愛)がギッシリと詰まっていた。
そして[空]は、自分の内側にある[自分自身]を、つまり、愛・光・いのちを知りたかった。

内側にジッとしている無限の愛が、光が、いのちが、ゼロ素粒子が、どんな輝きを放つのかを知りたかった。輝きを放って、カタチになることを知りたかった。私たちは、愛・いのち・光を知りたかった。
愛を感じ、いのちを感じ、光を感じたいと欲求した。でも、[空]の内側に持っているだけで、ジッと静止させているだけなら、何も動きを感じられない。愛がどういう感覚なのか、知ることができない。

[空]みずからが、自己の内側から、外へ向かって【差し出す】必要があった。
放出する必要があった。喜んで、愛・いのち・光を外へ差し出すことでしか、それらを【知る】ことができないから。

私たちの本質は[空]であり、その本質は、愛・いのちを差し出すことを喜ぶのです。
愛・いのちを100%喜んで差し出すことで、愛・いのちを100%自分自身が感じて知ることができる。その差し出す愛といのちで[他]を生かし、いのちのリレーをするのです。愛のリレーをするのです。光の循環をするのです。これが物理的なお金の循環として象徴されます。

差し出すことで愛を知る。いのちを感じる。エゴを差し出すことで、生を得る。差し出すときに全てが愛となり、一切の恐怖は消え去る。
自己の[持てる全ての愛]を差し出すこと、そして、それがさらにリレーされていくこと、これが神代の世界。宇宙の本質。[空]の欲求。
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カムチャッカの若者が
キリンの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝が始まっている

僕らは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そして いわば交替で地球を守る
眠る前のひととき 耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ

【朝のリレー】      谷川俊太郎

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