基本的に、宇宙には一切の［否定］がない。全てOKです。エゴは逆に［何かを否定］すること、つまりは［不満］で成り立っている。
今ここの状態を否定し、今の自分に不満をいい、会社や仕事に不満をいい、誰かに不満を感じ、今ここではない何かをも否定している、それがエゴだ。

空（くう）という原点、それは［ゼロヘルツ］のことだから、何でもスルッと生み出すし、何でもスルッと受け入れてしまう。全く抵抗がない。全く考えもしない。全く悩みもしない。全く迷うこともない。全てOKなのです。

抵抗ゼロ、ストレスゼロだから、すべてがスムーズに展開していく。すべてがなめらかに流れ、障害も、拒絶もない。［空］はすべての【出し入れ】（創造と崩壊）を受け入れ歓迎するから、自分が存在することを忘れてしまう。あなたがエゴを持つことで、せっかくの人生の成り行きがギクシャクするし、否定的なものになってしまう。喜びが少ないものになってしまう。

あなたの中を［いのち］（つまり人生）がなめらかに流れ、静かな川になったとしたら、もうエゴの雑音はない。それなのに、『何か特別な自分になろう！』『少しでも尊敬されよう。評価されよう』と頑張れば、あなたの［いのち］の川は流れなくなる。大いなる［いのち］の川の静寂な流れに［不満］を言うことになるから、流れを否定してしまう。

あるがままに起こってくることに［不満］を言うエゴをなくせば、全ての人生の流れが実にうまく運ぶ。エゴが予想もしなかった境地へ。エゴは［否定］のエネルギーで成り立っているから、喜びも分からない。愛も至福も分からない。

私たちは、先ず［普通］になるだけでいい。エゴは［普通］にさえなっていないからだ。エゴは欠けているし、足りないし、不足だし、不満なのだから、それは普通以下ということだから。［普通］がスタートであり、［普通］であるだけで自ずと特殊が生まれる。でも、エゴは特殊になれない。どこまで頑張っても普通以下にとどまる。
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（余談）
私はセミナーでも時々話すのですが、ロダンの【考える人】という作品が笑えて仕方がないのです。何をそんなに苦しむほど考えるのかと不思議。カッコイイと思うのかな？賢そうだから？
そういう話をしていたら、ある方から【考えない人】というパロディ画像があると教えて頂き、あまりにも傑作なので、画像にアップしました。でも、ロダンを否定するエゴは持っていませんので宜しくお願い致します。