至福に満ちた現実は、私たちによって造られるわけではない。私たちが何かをするなんてことはありえない。
私たちを通して何かが起こり、私たちを通じてアレコレが造られるだけです。私たちを通じて何かが成されるだけです。

私という言葉に代表される「エゴ」は不自由の代名詞です。制限された考えや、部分的な視点や、偏見や、片寄りをエゴと言うのだから、エゴというからには不自由を特徴とします。不自由をエゴと呼ぶ以上、束縛をエゴと呼ぶ以上、エゴが永遠に自由になれない理由はそこにあります。エゴを１００％やめないかぎり、完全な愛と自由は手に入らないのです。

エゴは不自由であることが特徴だから、それはマインドの雑音（思考や解釈）によって不自由に制限されているだけだから、思考やマインドの働きが「制限する性質」であると理解することで、エゴではなくなっていくのです。

エゴを空っぽにする。エゴを構築しているマインドの雑音を空っぽにする。これだけが無限の自由へのチケットです。エゴを空っぽにすると、いきなり自由で満タンに満たされてしまうのです。
私たちは、自分を持ったままで自由になることはできません。【自分からの自由】【私からの自由】、つまり「私」からの【完全離脱】だけが、永久保証されたまことの自由を得るのです。