（※以前、似たようなことを書いていますが、あらためて・・・）

たとえば、あなたがグラウンドでテニスの試合をしているとします。
それに無心に取り組んでいる時、
あなたの意識は自分の身体にはないわけです。

あなたの意識は、ボールの動きにあり、ボールと共にあります。
転んですりむいた手の傷のことなど眼中にないのです。それどころではありません。

ところが、試合が終わって意識がボールを追わなくなると、
急に自分の体に意識が戻り、
手の傷がクローズアップされて痛みだしてきます。

あなたの意識が向かうところに
（クローズアップされたところに）
「あなたが存在する」
ということです。

だから、もしもあなたの意識がお金にあったなら、
あなたはそこに存在するということです。

もし、あなたの意識が椅子にあったら、
あなたはそこに居るのです。

もし、あなたの意識が植物にあったなら、
あなたはそこに居るのです。

目に見える物質だけでなく、
あなたの意識が特定の「病状」や「思考」や「日時」だけにあったなら、
あなたはそこだけに
「限定されて」「閉じ込められて」居るのです。

そして何かに限定されることは、生の流動・変容・新化を阻害されるため、
苦しみでしかありません。

あなたの意識が、あなたという存在なのです。

ということは、もし、意識がどこの「部分」にも向けられていなかったなら、
あなたは全体的な存在になり、創造の源になり、
中立で普遍的な愛になり、あなたはあらゆる全て（＝神）として存在することができます。

意識がどこにも向かっておらず、
どこにも片寄らず、
向かうための「対象・目標」という部分が
いっさい無かったなら、

つまり、「今この瞬間」の全てに浸っていられるなら、それが「スペース空間」に居るということです。
イコール、あなたはあらゆるところ、あらゆる次元に居るのです。

そして、スペース空間（＝あらゆるところ）に
常に居るようなニュートラルな人には、
決して苦通は湧きません。湧くはずがないのです。

もし、苦痛という感情的な「部分」が生じても、
必ずあなたのスペース空間の愛に受容され、変容されて、完全リニューアル（進化）されます。