今までの私たちは、相対比較というクセを持っており、何かと比較したうえで、自分が「特別優秀」であろうとすることに努力の限りを尽くしてきました。

「一生懸命になる」というと聞こえはいいけれど、あまりにも特別優秀であることに強く片寄って、二極化への固定が起き、意識がそこにばかり固定されてしまうと、気負いになっていきます。

気負うことを、情熱的だとか、頑張っているのだと勘違いすることさえありますが、気負いというものは「気が負けている」状態です。
自由に気が動けなくなっているわけです。

私たちの意識の原点である「何でもあり！」「いずれもOK！」というニュートラルな立ち位置から、アンバランスを起こして何らかの領域へ片寄っていけるならば、それが最も自然な動きです。

自然界のあらゆる光の動きは、ニュートラルからの片寄りであり、ニュートラルからのアンバランスなのです。

ところが、最初から片寄りの意識があると、その片寄りからのスタートとなり、その片寄りを強めることしかできないため、発展的な経験ができません。

あなたが常にニュートラルを意識の中心基本としているならば、ニュートラルから始まり、何らかの動き（片寄り）を起こして、また自然にニュートラルへと戻ることができます。

ニュートラルという無限の状態から、片寄りアンバランスが起こること、それが一期一会の「有限」であり、一期一会の「特別」なのです。

ついでに、普通とは、「普く（あまねく）通ずる」ことです。あまねく通じ、あまねく融合し、あまねく照らすことです。

ここで、しつこくもう一回おさらいします（笑）
無限ニュートラルから有限アンバランスが始まり、そして無限ニュートラルへと戻る。そして、またニュートラルから始まり、ニュートラルに終わる。