究極の実在（真の自己）、

超越した意識存在、

これらは虚空という最高の意識（全体愛の意識）の

別の表現です。

虚空は、決して自我（人格や性格）の努力や修行の延長にはなく、

努力を超えたところに、すでに「ただ在る」のです。

そして宇宙の全てが統合されています。

虚空は、意識として「ただ在る」という静的側面（女性性）と、

光（生命）を巡らせて創造を行うという動的側面（男性性）との

両方を持っています。

神が両性具有であるといわれるゆえんです。

（私たちのオーラ場である「光の体」（光の柱）は、

生命の巡りによる創造の「根源的な現れ」です）

そして自我が深く死んで、思考がなく、

「ただ在る」という意識状態が

光（生命）の巡りを最もスムーズにするのです。

虚空から現れ出て循環する純粋な光は、

「生命」という名の秘薬のことで、

これは森羅万象を創る神であり、

永遠で、無限で、不死なるものの奥義です。

この「生命秘薬の巡り」のことを、

西洋の錬金術士たちは「賢者の石」と呼び、

東洋では霊薬、甘露、アムリタなどとも呼ばれてきました。

生命（秘薬）は誰もが頂いており、

あまりにも自然で、当たり前で、

あまりにもインパクトがないため、

それゆえバカにされてきました。

わざわざ、秘密めいた表現を使わなければ、

誰もそれを探究しようとは思わないからです。

そして、生命（秘薬）の巡りについて

本当に極めた者（覚醒した者）だけが、

決して大げさな表現では無かったと気づくのです。

生命秘薬、「賢者の石」は

虚空から生じていきますが、

非常にとらえがたいものです。

１，「知性」（創造性）に気づく

２，「明晰さ」

３，「静寂な受容性」（愛）が不可欠になります。

先ず知性（創造性）に関してですが、

ここは何も心配しなくても、

私たち全員が知性を持たされて

生まれてきている事実を知っていればいい。

それはすでに人の生命の本質として

例外なく内在しているからです。

誰もがみな呼吸と共に生まれてくるように、

誰もがみな知性と共に生まれてくる。

すでに生命の巡り（光の動き）が知性ですから。

賢い人もいれば賢くない人もいる

という考え方は完全に嘘である。

こういうラベル貼りのような考えは、

多くの人の尊厳を奪ってきました。

実に人を見下すような屈辱的な考え方です。

必ず人は、みな知性を備えて生まれてきます。

ただ単に、一人ひとりの知性の現れ方が

異なるだけです。

知性の種類が異なるだけです。

画家にとっては、

ビジネスマンとは違った種類の

知性が求められる。

漁師には音楽家とは別の

知性が必要になる。

政治家にはある種の

知性が必要になる。

それぞれ別の知性が必要であり、

この世には数限りない知性の

可能性がある。

ただ一人の例外もなく、

私たちはみな生命の流れの中に

知性をもって生まれてくる。

あとは、あなたの知性が「どこに」あるのかを、

各自がしっかりと知って理解するだけでいい。

どこにあるのか？

ついさっき書きました！

虚空からの「生命の巡り」そのものにあるのです。

そして、知性が「どこに」あるのかを、

いったんでもまともに理解できたなら、

あなたはようやく明晰になり始めます。

（つづく）