子供の頃は、
無意識な状態で生きている。
そして、所有の中心を
【自分】だと思ってしまった。
自分の得になることなら、
何でもかんでも自発的に関係していき、
沢山のものを集めて癒着していった。
こうやって自我を肥大させてきました。

偽の自分、偽の中心に生きることが子供なら、
大人に進化するということは、
真の中心（真の自己）を
見つけることに他ならない。
それは、いかなるものにも同一化せず、
癒着していない、純粋な
【独り】という意識のことです。

あなたは独り（真の個）に進化しなくてはならない。
愛にあふれた独りは
宇宙の真実なのだから、
あなたは完全に独りであることを
明確に気づかなくてはならない。
それは絶交して
孤独になりなさいと
言っているのではありません。

多くの人が勘違いしているのですが、
「独り」の感覚とは、
孤独・寂しさとは全く異なるものなのです。

孤独という感情は、
あなたが「独り」であるという事実から
（無意識に）逃げようとしている時に
生じる感情なのです。

あなたが完全に独りであることの
責任を受け容れる用意ができ、
独りを受け容れることができたなら、
孤独や寂しさなどみじんも感じない。

愛にあふれた独りを受け容れずに、
独りから逃げる者だけが、
世間・社会・友人・群衆・家族・恋人を
利用して逃避する。
だから他者から好かれようと努力するわけです。

子供の頃からの
無意識なクセである「所有したい！」という衝動は、
裏を返せば、
「独りではいたくない」ということの現われ。
だから、とにかく集団に所属したり、
仲間を求める。

でも、仲間にするための他者は、
どこか信頼できない。
いつ心変わりするか分からない。
完全に支配できそうにもない。

そこで子供は大きくなると、
物質という仲間を求め始める。
家族や友人や上司と違って、
お金や車や動物と一緒に暮らすことは、
さほど大変ではない。

したがって、所有という努力は、
最終的には
意識を持たない「物質」へと向かう。
覚えておいて頂きたいのは、
プラス思考・情報・概念・知識をかき集めるのも、
物質の所有と同じことです。

多くの人が、
独りである事実を
受け容れないために、
所有ゲームに酔いしれていき、
事実から逃避している。

（続く・・・・）