ノイズ=源

| すぴりちゅあるブログ

 

ノイズと名付けられる前から、
すでに宇宙はノイズだけの空間でした。
では、ノイズとは何でしょうか?

 

前にも書かせて頂いたのですが、
カー・ラジオをかけて車を運転している時、
山中の長いトンネルに入っていくと、
電波が届かなくなり、
「ガ、ガ、ガ、ガ、」となって
音楽が聞こえなくなります。

 

やがては「ザーッ」と
言い始めますが、
これがノイズです。
この時、「全ての周波数」が
均一に含まれた状態に
なっているのです。
全ての音源です。

 

トンネルを出ると、
ノイズはピタッと止まります。
特定の電波(偏った波)に
シンクロして、
特定の波に乗っかっている
音楽の世界だけになります。

 

ノイズがパッと消えて、
パッと音楽に変わるのです。
これが、無から有(有限)が
生まれる状態です。

 

今日も、先日のTVの
対談内容に関して

書かせて頂こうと思います。
大事なことですので、
少し長くなりますが、
適当に休憩しつつ、お読み下さい。

 

宇宙や世界は、
ノイズだけの空間でしたが、
これは夜空の星々みたいなものです。
そして人間の脳は、
その夜空の星々の中から
「目ぼしい点」だけを結んで、
星座に仕立ててしまいます。

 

星々は、平面に張り付いている点
じゃないから、距離が違い、
奥深さも違っています。
その奥深さが違うものを、
人の脳は、星座という図にし、
そこに「秩序」を
見い出そうとします。

 

それらは、今そのように
見えているだけ
のことです。

星々の光だって
何万光年も前から来ているものだから、
今はもう存在しない光
かもしれません。

 

そういったものを、脳は
ある種の図像、ある種の秩序
として「検出」します。
音の抽出をするのです。

 

このように、
ノイズという無の音源から

特定の音を取り出したり、
星座を取り出すことが
科学の営みですが、
つい、音源のほうを忘れて、
抽出したほうを
真実だと錯覚してしまい、

大事だと思い込んでしまう。

 

私たちの命も、いわば
音ですから、ついつい

自我は、自分の命の音だけを
検出しようと考えます。
つまり、生き残ろう
として頑張るのです。

 

でも、自分の命の
抽出や検出よりも

音源のほうを
大事にすべきなのです。

命の音源に合一することを
大事にすべきです。

 

「素地と図形」で言うと、
素地あっての図形なのに、
なぜか、図形のほうが
意味あるものとして重宝され、
排除すべきは素地であるし、
ノイズであるというように、

科学は本末転倒の
勘違いをしてしまったのです。

 

人間の脳の特性としか言えませんが、
どうしても、
何か意味のある情報だけを
聴こうとし、観ようとするのです。
夜空の星々から、
特定の星座
取り出していく行為です。

 

言葉の作用(論理の作用)による
分断する力」は
ものすごく強力で、
言葉(論理)を駆使して、
ノイズだけの世界から、
星座が切り取られて
いくわけです。

 

でも、あまりにも
論理の力によって

切り取られ過ぎると、
本来の自然なものが
変形し、変質し、
人工的になっていきます。
コレが自我です。

 

このような、論理、言葉、
ロゴスの持つ強力さ(横暴さ)に、
坂本龍一氏も福岡氏も
辟易(へきえき)すると
言っておられました。
同感です。

 

私たちは、
どれほどの星座(論理)
囲まれていることでしょうか!
意識できないほどの、
論理の網目に
がんじがらめになって、
認識の牢屋にいるようなものです。

 

音として(星座として)
取り出された側にではなく、
本来の「自然な場」であるノイズに
降りていくためには
つまりノイズに帰還するには、
ノイズにアセンションするには、
単に客観的な観察者
であるだけでは意味をなしません。

 

ここからが
重要なポイントです!

観察者という言葉も、
かなり勘違いされているのです。

 

自分がまるで自然の外に居て、
自然と切り離された所から
孤独に観察しているかのような、
認識の枠ぐみ自体が
完全に間違っているのです。

 

自然の外からではなく、
混沌としたノイズの中に入って、

内部観察者となることが大事です。
これが自我の深い死です。

 

つまり、
「私たち自身も
混沌ノイズである」

自覚しないといけないのです。

 

 

ヒーリング・ラウンジStarHeart(スターハート)
〒464-0067 愛知県名古屋市千種区池下1-10-8
TEL : 052-761-4344
facebook : スターハートのfacebookはこちら

サロン案内

ヒーリング・ラウンジStarHeart(スターハート)
〒464-0067 愛知県名古屋市千種区池下1-10-8
地下鉄東山線池下駅から徒歩3分
大きい地図で見る

facebook