私たちの潜在意識には、
虚空という概念の意味が
勘違いされて
刷り込まれていることがあります。

昔の人の多くは、
仏教の影響なのかもしれませんが、
虚空という概念を、
空しい・空虚・何もかも消えてしまう怖いところ、
そんなふうに
「消滅への恐怖」を伴って
認識していた気配があります。

でも、怖いという感情が湧くところには、
必ず「刷り込み」が
あると思って下さい。
恐怖の根っこにある
「刷り込まれた洗脳的な情報」
を見抜き、
解除するチャンスです。

不安定で怖いと感じるものにこそ、
知ろうとするチャレンジを
して下さい。
まさに
危険に生きる勇気です。

虚空は、英語で言うと
ヴォイドという表現が近いのですが、
無意識レベルの刷り込みがあり、
単なるエンプティ（空っぽ）
としてしか
認識していないように思います。

お坊さんを含めた昔の人の多くが、
虚空のことを
「創造の意志」を持った意識
としてではなく、
何の意志も持たない「死んだ空っぽの様子」
としてのみ
とらえていたのだと感じるのです。

だから私たちの頭やマインドは、
自分を消し去って
虚空（ヴォイド）に入るということが、
何となく怖いと感じるのです。
これは、
かなり根深い信念です。

ヴォイドとエンプティは
異なるものです。

今や
真実が明るみに出る時代に来ています。
私たちの意識を
「肉体的な自我」に同一化させるのではなく、
ヴォイドに一体化させることが、
この身体の「新生＆進化」には
不可欠なのだと
分かってきています。

私たちの意識が
無条件の全一愛として深まっていくにつれ
（高次の周波数になるにつれ）、
ますますヴォイドそのものにも
「なじんで」いけます。

ヴォイドは、
沢山の「未知」の潜在性が
交差する領域ですが、
それは「次の瞬間を全く知らない」
という不安定な
状態でもあります。

不安定なヴォイドに
「なじんで」生きるには、
大いなる愛
という中心軸をさらに
強めるしかありません。

そうすると、
二度と揺らぐことのない全一愛によって、
いかなる冒険・チャレンジ・拡大をも、
楽しく経験することができます。

今までのように、
固定的な知識・情報や
自分自身にさえもすがりつくことなく、
純粋なヴォイドになじむこと、
その不安定な状態に
慣れることが肝要です。

ですから、自分を固定したり、
安全にしようと焦らないこと。

常に変動する物事を、
何とか自分の思うように固定し、
安全な事態にしようと
焦らないこと。

不安定を愛して下さい。
決定を急ぐのではなく、
ヴォイドの視点から、
色々なプロセスや展開や成り行きを
楽しんで下さい。

あなたの根源であるヴォイドを愛して下さい。
あなたの真の親なのです。
そして、あなたも
その親の立ち位置に並ぶ
タイミングに来ています。

あなたが
ヴォイドそのものに
溶ける時期が来ているのです。

あなたの意識がヴォイドに入ると、
言葉や思考が無くなりますし、
過去からフリーになりますが、
何も起こっていないように見えても、
多くの内的な変容や
変化が起こっている最中
だということです。

ちょうど階段の踊り場に居るようなもので、
表面上の動きは
無いように見えても、
内面が静かに熟成中です。

ヴォイドに居ると、
行動が何も起こってこない時があり、
つまり、
特にコレといった意志や
欲求が湧かない時もありますが、
その静寂な状態を怖れたり、焦らないで下さい。

ヴォイドの静寂さこそ、
深い洞察と
真の理解への入り口です。