自我、つまり「私」
が本当に消滅したなら、
必ず「あなた」も消える。
自と他が完全に消える。
融合し、溶けて消える。

「敵対」するものが無くなる。
見えない愛の円環
の動きだけが残る。
ワンネスになり、
不安や孤独は消える。

「自」と「他」が消える領域、
そこがゼロポイントであり、
全一愛の誕生点であり、
純粋な意識が覚醒して、
垂直に育つところです。

私たちは皆
そこに至らねば
ならないのです。

スピリチュアルとは、
個人感覚の死、
自我の死を意味し、
霊的本質である全一愛
に到達すること
だからです。

この全一自己を認識するには、
「善」と「悪」の両方を
放棄しなくてはならない。
あなたは善でもないし、
悪でもない。この両方を
放棄しなくてはならない。

そうすると
両方の融合が勝手に起きる。
「受け容れあう」状態が
自然に起きる。

ここで、お気づきになるかも
しれませんが、
受け容れるという表現にさえも、
微妙な自我があることに。

受け容れるという
表現をする場合、
「この私“が”相手を受け容れる」
と思ってしまう。そこには
あいかわらず偉そうな
「私」という個人が居残る。
（相手だけを消そうという魂胆か！）

もう「私」とやらに
意識を置くのをやめること。
「私」という考え自体は、
生きているわけではないし、
偽の中心でしかないから、
そんな考えを
存在の中心に据えないこと。

もし、「私」という考えが
消滅するなら、
そこには自ずと
「受け容れ」が起こる。
愛の流れだけが起こる。

そのように
森羅万象は出来ている。
あなたの中の「私」こそが
本当にジャマなのです。

あなたの中は、
あまりにも「私」
とやらでいっぱいです。
そしてあいかわらず、
「私の何々」という考えを
手放さない。
私の借金、
私の悩み、
私の病気、
私の感情・・・・・

もしも、「私」との
同一化をやめるならば、
必ず「私の何々」
も消えます。

「私」の深い死を経由し、
「私」の根っこである
虚空の愛に全面的に
溶けていって下さい。
愛そのものに
なって下さい。