漆（うるし）の作家であるスーザン・ロスさんが、

「黒の中に、少しの絵が描かれていると、

全体がすごく引き立つ。

日本人は、描いていないところを大事にするの」

と言っておられました。

描いた部分を活かすのは、

何も描かれていないところ

（見えていないところ）だということです。

描かれていないところは、

しゃしゃり出ることもなく、

誰からも着目されないというのに、

最も力を持っているのです。

実は生け花も、見える花を見事に立ち上げているのは、

花の周囲の「見えない空間」なのです。

この見えていないところに

「光エネルギー」「いのちエネルギー」があるのです。

まさに神が秘められているから、神秘と言うのです。

いのちエネルギーは、とても精妙で、

とても穏やかな神秘エネルギーとして、

虚空のゼロポイントから私たちのボディへと

送信されています。

個人が努力奮闘しなくても、神秘のほうが勝手に動くのです。

いのちエネルギー（光エネルギー）が内包している愛と叡智は、

誰にも見えません。

それは人間の制約を超えたものです。

思考・象徴・鋳型・元型・言語を経由しない

純粋なままの「いのちエネルギー」は、

二極のバランスが完全に取れ、

ニュートラルな本質のままですから、

善悪などの二極を等しく受け容れていますし、

自と他の二極も等しく受け容れています。

まさに「無条件の愛」です。

純粋ないのちエネルギー（光エネルギー）は

二極化していない無極（ゼロ）なので、

極端なマインドを経由することなく、

物理的な肉体へストレートに働きかけることができます。

（あなたの自我が、あえてマインドを経由しない限りは・・・。）

純粋ないのちエネルギーは、

どちらか片方の極が強いわけではないので、

完全に中立で、とても穏やかな波動のように感じますが、

この穏やかさにダマされて、

「大したことない」と結論づけないで下さい。

中立で調和したエネルギーほど、

全体的であり、非常にパワフルです。

いのちエネルギーとして一本化されているため、

迷いや葛藤が全く起きません。

現実の創造（新化向上）がサクサク進むのです。

あらゆる文明発展と人の意識の発展は、

その成長の過程で、

「見えるガイド」と「見えないガイド」の

両方からサポートされます。

見えるガイドとは、高次の言語化されたメッセージや、

具体的な象徴や、他者からの言葉などです。

見えないガイドとは、象徴化されず、

言語化もされない純粋なエネルギーのことです。

それが「いのち」です。

誰もが等しく頂いている「いのちエネルギー」（光エネルギー）は、

人型生命体の発生時から、

その誕生と再生のプロセスをサポートしてきました。

人の誕生や肉体死が「目に見える部分」（描かれた部分）だとしたら、

いのちの巡りは、まさに「見えていないところ」なのです。

いのちエネルギーは、

誕生と肉体死を助けてきただけでなく、

今後の私たちの意識と身体が大きく変容を遂げるときも、

支援してくれるのです。

ただし、マインドの思考を経由させなければ・・・。