生には二通りの
次元があります。
マインドの生（有限時間の生）と、
意識の生（永遠進化の生）です。

マインドの生は、
ただの水平線上の
平面的なもので、
「ゆりかごから墓場まで」
という人生時間を歩むだけの生です。

肉体誕生をAだとすると、Aから、
次の瞬間であるBへと進んでいき、
そしてCに進み、
その連続の中で生き、
最終的にはZが肉体死になります。

あなたは、AからBへ、
そしてCへ、
XへYへZへと進みます。

AからZまでは
円のようにつながって、
深い轍（わだち）になっています。
これがマインドの正体であり、
自我の仕組みです。

ゴルディオスの結び目を
覚えていらっしゃいますか？
マインドが作る轍とは、
まさにゴルディオスの
結び目なのです。

あなたがマインドに添って
水平に動いていくなら、
誕生から死までの
轍を歩むだけです。

「生まれたものは
死なねばならない。
なぜなら、彼は
水平に進んでいくからだ」と
ブッダが言ったそうですが、
あなたがマインドに従って
水平に進んでいくならば、
肉体死は当然ということです。

ところが、あなたは
垂直にも動けるのです。
AからBへ進む代わりに、
Aの奥へと
突き進むことができます。
これがもうひとつの
生の次元です。

水平ではなく、
垂直に進むことができます。
そうすれば、あなたは
誕生と肉体死（生と死）
の領域から、
根源の「意識」の領域へと
移行（アセンション）できます。

時間さえも超越でき、
時間の影響下に入ることがなくなり、
無限（不老不死）の
扉を開けることになります。

創造の源（全一愛の意識）
そのものになり、
過去の全てを超えた
新しい創造性
（真のオリジナルな個性）を
生みだすようになります。

つまり、あなたは
クリエイティブになり、
過去には無かった才能や
能力を発動するようになります。
この垂直の旅こそ、
スピリチュアルな旅です。

人間の「意識の成長」は、
今までのように
水平に動くだけでは、もう絶望的です。
垂直の成長によって、
あなたの愛が
深く広がっていくと、
おのずと個性的なものが
展開されるようにできています。

そうなると、
必要なお金や物事も
ちゃんとついて回ります。

ほとんどの人の意識の成長は
完全に行き詰まっています。
水平に進むことで、
ある程度のお金や物は所有でき、
知識も知恵も
蓄積してきたかもしれませんが、
大きな勘違いをしています。

富や財産が増えるせいで、
自分は成功していると
思い込みます。
知識と知恵が増えるせいで、
自分は成長していると
錯覚します。

でも、ブッダは
私たちよりも情報を
持っていませんでした。
イエスは教育など受けておらず、
カトリック教徒よりも
知識は少なかったのです。

イエスは大工の息子であり、
世界のことなど
全くの無知でした。
マホメットは完全な文盲でした。
それでも、私たちは
彼らより成長していません。

彼らは私たちよりも
成長していますが、
それが垂直の成長なのです。
物や知識を持つのは
水平の成長であり、
別次元へとジャンプし、
超越する成長は、
愛の進化への垂直成長です。

地位、名誉、財産は
ため込んだものであり、
それらは水平の成長を
推し進めようとするだけで、
決してあなたを
高次元の繊細で
微細な領域へと押し上げてはくれない。

あなたが自ら高次元への
移行を決意し、
常に垂直進化を
意識しない限り、
水平な轍（わだち）へと
無意識にハマっていきます。