今までの私たちの学校教育の受け方、
それは「自分のためにだけ学ぶ」ことが本流ではなかったでしょうか。

可能な限り、誰よりも自分が上位に立ち、他者はどうでもよく、
むしろライバルでしかない。

そういう学び方、受講の仕方、それが大人になってからも無意識のクセとして
残っているのではないでしょうか。

スピリチュアルな講座でさえも、やはりそんな風潮を感じることがあり、
さみしく思うことがあります。

過去、私が色々な講座に出て学んでいた頃、
気付いたことがあります。

新しい情報を、ただ自分の「知識」にしたいがために参加する人、
心底から自分を「変容」させるつもりで参加する方、
そして驚いたことに、

「他者の変容」をサポートするために、あるいは先生のエネルギーを補佐するために、
参加する人もおられたのです。

自分のためにではなく、他の方たちのエネルギーを高めるべく参加されるわけです。
他者に対する「純粋な親密さ」から・・・です。

そういう内面の深みにまで到達しておられるといえばそれまでですが、
自分一人が至福であることには意義を見出していないのです。

なかなかできることではありませんが、そのようなサポート行動も、ご本人が無我になって虚空と連結しているからこそ、虚空からの意にシンクロした行動なわけで・・・。

私のセミナーでも、過去にそういう方が何人かおられました。
大変ありがたく感じました。

ただし、全員が一気にそうあるべきと言っているのではなく、
いずれはそのような「全一愛の意識」として、開花するのが自然だと感じています。

ただし、当のご本人が「今、自分は全一愛か？」という気付きが全く
無いならば、意識の開花は無理ですが。

さっきとは真逆のケースも
過去にはありました。

とても頭が良い方でしたが、
「もう私は充分に講座内容を理解しました。でも、他の方があまりにも気づきが遅いし、意識が低い。
こんな講座に付き合っていられません」と、途中から講座に来なくなったのです。

実に残念でした。

「皆でともに栄えよう」「皆でともに目覚めよう」という天意（あい）、
それは個人的に頭で理解できたら、それで終わりということじゃない。

いつでも、どこでも、誰にでも実践すべきものであるし、本当に愛の意識が高まった方なら、
学びあう仲間のことを必ず思いやるだろうし・・・。

自分だけが向上しようとは
思わないものです。

どれだけ頭の理解が優秀な方でも、
自分が学びの成績においてトップであるという「おごり」があれば、そこには全体への愛などありません。

むしろ、その愛の無さが、
他のみんなの意識向上（愛の開花）を遅らせていく。

その優秀な方には、是非とも「無条件愛とは何か」ということに気付いて頂きたかったので、
「最後まで出てみませんか」と提案しましたが、返答はNOでした。

色々な段階があり、最初は
何もかもが自分個人のためでOKなのです。
我欲でOKです。

でも、いつまでもその状態ですと、結局は知識だけで終わるか、
それさえも手に入らない。

本気で変容する意志があれば、私たちは必ずどこかで、
全一愛の意識になることがいかに大事かということに気づくはずです。

そして、意識の変容の大事さに気付いたなら、最終的には、いつでも、どこでも、誰にでも、
愛の気持ちで行動することが普通にできるはず。