ゼロ・ゾーン(極限の集中力があるところ)

| すぴりちゅあるブログ

 

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久々に長いブログになりましたが、大事ですので、
気長にお読み下さい。

 

今どんな状況に置かれていようが、環境が何であろうが、騒音があろうが、悪天候であろうが、
そこに「なじむ」ことができれば、自分本来のベストを尽くすことができます。

 

いわゆる「受け入れる」「拒絶しない」ということです。
受け入れることができれば、どんな条件下でも集中できます。

 

そして、「自分のスタイル」「自分の取り組み方」といったもの、「自分なり」のものが強すぎると、
予想外の条件下に置かれたときに、全力を発揮できなくなります。

 

あまり自分流(自我)に固執しないことです。

 

自分の考え方に固執することによって、生きることそのものへのイキイキした「集中力」
途切れがちな大人が増えているように感じます。

 

それは日々の生活が「単調」になったり、反復するだけだったり、ルーティンワークになったり、
ときにオーバーワークになったりするからであり、そうなると、生きること自体に飽きてくるのです。

 

飽きてくると、
必要な時に全力を出すための集中力が消えます。

 

集中力が出ないのは、
「質」の問題とも深いかかわりがあります。

 

「質」の良くないものを繰り返していたり、「質」のよくない生き方をしていると、
すぐに飽きてしまったり、持続力がなくなります。

 

が悪い意識で行っているから、
つまらなくて熱中できないのです。

 

では、どうするのか?物事の「質」を高めればいいのです。
意識の質も高めればいいのです。

 

愛に満ちた「質」のいい仕事の方法や、質のいい生き方をし、
変則的なものも取り入れてみたり、長年の習慣を再び新鮮に感じられるような工夫も大切です。

 

絶えず「質」の向上を
意識していくことです。

 

そして、マラソンのように長くコツコツと行う持久力、時には瞬発力、この両方が大切で、
全力を出す時と力を抜くとき、このいずれも大切です。

 

こういった色々な臨機応変さは、集中力があれば
自ずと分かってきます。

 

ですから、「真の集中力」とは、ギュッと力を入れた「緊張状態」とは全く違うものだ
ということが分かると思います。

 

次々と変化させることができるのが
「真の集中力」なのです。

 

余計な力が入ってしまう人の中には、本当に「全力」を出し切ったことがない人が多いものです。
ご本人は全力を出しているつもりでも、「りきみ」が入って、まだまだ出し切れていません。

 

生きることに関して、本当に全力を出したことがない人は、
どうやって力を抜く(りきみを抜く)かが、分からないのです。

 

生きることに本気で力を入れたことがなければ、
力の抜き方も分かりません。

 

質のいい全力を出せるのは、
「集中力」
極限まで高まっているときです。

 

このような「究極の集中」は、
先ほども書いたように「りきみ」がゼロのときだけです。

 

意識は集中していても、同時に無駄な力が抜けてリラックスしているときです。
集中しているという感覚すら忘れてしまうほどの「無我」「没我」の状態、ゼロ・ゾーンに入っている時です。

 

ゼロ・ゾーン(=空)とは、
「究極の集中力」
集約されている場なのです。

 

さらに、このゼロ・ゾーン
万物一体愛なのだと腑に落ちている方はまだまだ少ないかもしれません。

 

ハンマー投げの室伏広治さんは、このゼロ・ゾーンに入り、金メダルをとった方の一人ですが、
彼は「自分の心と体とハンマーとが“一体となる感覚”」を会得したのです。

 

トップ選手の最後の壁は(全力を出せる集中力の壁は)、投げる「技術」でもなく、「体力」でもなく、
「ゼロ・ゾーン」に入ることであり、その入口は、道具への愛の意識と行為からだったのです。

 

参考までに、彼の万物一体愛(ゼロ・ゾーン)の体験談を
以下に書かせて頂きます。

 

彼はどうやってゼロ・ゾーンに入るようになれたのか、
それはハンマーと自分が「一心同体」となる感覚をつかんだからです。


そして、そのきっかけは
ある先生からの問いかけでした。

 

「室伏君、ハンマーって、どうやって磨いているの?」

「いえ、汚れや泥を落とすくらいで、磨いてはいません」

「へえ、そうなんだ。だったら磨いてみたら?」

ということで、彼は毎日、練習後にハンマーを磨くようになりました。

 

投げるたびに、ハンマーに水をかけてタワシで磨き、タオルでふく。
そのうち、水だけで洗うよりも、洗剤をつけてもっと綺麗に磨こうと思うようになります。

 

石鹸がいいのか、食器用洗剤がいいのか、ボディシャンプーがいいのか、そのときに真剣に彼が思ったのは、「どれで洗うのが、ハンマーにとって、一番気持ちがいいのだろう?
ということでした。

 

洗剤を選んだり、きれいになったハンマーを見たりしながら、
きっとハンマーも気持ちがいいに違いない」と思うことが、彼の全身の働きを促したのです。

 

ハンマーを無心になって磨くと同時に、
彼自身のゼロ・ゾーンに入る感覚をも磨いていたということです。

 

彼は、ハンマーを磨くという行為によって、
ハンマーと向き合い、ハンマーの気持ちになってみることができるようになったのです。

 

磨く行為は、時間的には5分くらいですが、その間、心を込めて磨いていると、
自然にハンマーだけに集中してしまいます。

 

こうやって、日々ハンマーを大切に思う心を身につけていったことで、
彼の全てがハンマーと「一心同体」になっていったのです。

 

このように、心技体がすべて合致するようなゼロ・ゾーンに入り、
色々なパフォーマンスが可能になったのです。

 

 

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