偶像崇拝、その深い意味

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ギリシア哲学の開祖タレスは、
「世界は神々に満ちている」と語ったという。

 

全ての人の内面の深部には
霊的な意識(愛の意識)が宿っています。

 

この意識は、個人を超えた超越的な「虚空の働きかけ」によって、
その影響を受けて、霊的活動(愛の活動)を開始します。

 

あらゆる全ての人が
この霊的な意識を持っており、

 

これによって人は
永遠者」「栄生者」へと
引き寄せられていきます。

 

永遠なる者へと
進化するということです。

 

その場合、人のカラダ意識を満たすものは
永遠無限の意識」ということになります。

 

ところが、そこへ間違って「有限なもの」が
闖入(ちんにゅう)すると、それは「偶像」となります。

 

つまり、単なるデータの寄せ集めでしかない「自我」もまた、
永遠者ではない、有限の「偶像」ということです。

 

過去、私たちは
自我という「偶像」を信じて崇拝してきたのです。

 

本当には生きていない自我、
進化もせず、劣化するだけの自我、

 

そんな自我の欲求(機械的な条件反射)を自分の真の欲求だと錯覚し、
崇拝してきたのです。

 

特に私たちが
有限な財」に信頼を寄せると、「財の偶像化」が起こります。

 

 

このことを、現代人間学の創始者マックス・シェーラーは
次のように説明します。

 

「人間は自分の作った偶像に、魔法にかかったように縛り付けられ、
それをあたかもであるかのようにもてなす。

 

このような偶像である財を、持つか持たぬか
という選択など成り立たない。

 

成り立つのはただ、自分の絶対領域に、
神、すなわち「永遠の財」を持つのか、

 

それとも有限の財という偶像を持つのか、
という選択だけである」・・・と。

 

この「偶像」には、
お金・異性・知識(叡智ではなく)などがなりやすいわけです。

 

偶像を取り込み、崇拝していくと、
「ものの虜(とりこ)となる」といった現象が起こります。

 

そして、このような有限の「偶像」の虜になった者たちの
意識やカラダは、偶像に支配されていくばかり。

 

このような事態は、特に
金銭や利益を過度に追求することで起こっています。

 

その結果、本来あったはずの
霊的意識の愛の働きが失われ、

 

その間違いによって、逆に
悲惨な生活に転落するなどのことが、しばしば起こるようになるのです。

 

偶像を大事に崇拝し続けるのか、それとも
意識の霊性」「神性」が日々の生活全体を導くようにするのか、いずれも各自の自由です。

 

 

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