恩寵（おんちょう）という言葉があります。
その意味は、神や君主から受ける「恵み・慈しみ」のことです。

数日前の朝のことでした。
私の意識の半分が、まだ眠りの中にいた頃、

私の耳元で「恩寵だよ・・・」というささやきが聞こえ、
その声のせいでハッキリと目を覚ますことになりました。

一般常識や固定観念が
あまり浮かんでこない目覚めの瞬間には、

私のとっては重要なメッセージを授かることが多く、
今回の「恩寵だよ」の声もそうでした。

実は、昔からずっと長いこと、
海外ドラマ「スーパーナチュラル」の大ファンなのですが、

その中には、
色々な「大天使」や「天使」が頻繫に出てきます。

そして、創造主から授かった「恩寵」のパワーを、
天使たちは必要なことに使っていくのです。

ドラマの中の天使は、地上に降りると
「人のカラダ」を器にして生きていくため、

普通に傷つけられたり、
出血することもあるのですが、

「恩寵」を使えば出血は止まり、
傷もすぐに治ります。

自らをすぐに治せるだけでなく、
他者の病や傷も治せるのです。

ところが、そんな天使たちでさえ
地上界で生きるうちに、

お腹はすくし、寒いし、暑いという経験をし、
恋をしたり、ケンカしたり、感情的な揺さぶりも体感していくことになります。

そうすると、やがては創造主から授かった恩寵を
「個人的な欲求」を土台にして使うようになっていくわけです。

誰かを殺したり、他者を支配したり、崇拝させたり、
そんなことのために「恩寵」を使うようになり、

自らの恩寵が少なくなってくると、
他者から奪うようにさえなっていきます。

このあたり、私たちの過去歴史そのものだと思いませんか？

天使とは、読んで字のごとく「天の使い」。
天界（神界）からの使いですので、本当に私たち自身のことと言えます。

でも、かつての私は、
スーパーナチュラルを単なる娯楽ドラマとして見ていたので、

恩寵についても
さほど深く考えることはしていませんでした。

「恩寵」という表現よりも
「ご神徳」という表現のほうが好きだったせいでもあります。

ところが、冒頭で書きましたように、
「恩寵だよ・・・」という声で目をさました後に、その恩寵に関するメッセージが続きました。

「お前たちは恩寵を持ったまま、
地上界に降り立ったのだ。

それを思い出しなさい。

感謝と祝福、
それが恩寵なのだよ。

だから、それを自と他に向かって
大いに使いなさい。

傷ついたカラダ、死にそうなカラダ、不自然な感情、
それらを癒せるのは、天から授かった恩寵の力なのだから」と・・・。

感謝、祝福、それらこそ、
私たち（天使）が持っている恩寵だったなんて！！

頭ではぼんやりと理解していましたが、
あの朝ハッキリと言われたことによって、

恩寵を授かっていることに関する
不信と疑惑が吹っ飛びました。

何というメッセージ！

それを天使の恩寵だとも知らず、
恩寵を「まともな方向」へと使っていなかった今までの私たち・・・。

以前にも、恩寵に関するブログ記事は
書いたような記憶がありますが、

その意味が
今回ほど明確に腑に落ちたことはありません。

鬼滅の刃もそうですが、
一般常識を超えた作品の中には、深い真理を垣間見ることが多々あります。

いつでも、そして、
どんなものからでも、どんな作品からでも、神の救いの手やメッセージは伸びてきています。

あとは、
それに気づくかどうかです。

もう一つ、スーパーナチュラルの中での話で
「なるほど！」と思ったことがあるのですが、

それは地上界に降りた天使のキャスティエルが
（用があって）天界に戻った時の話です。

なぜか昔のような「ピーカンの明るさ」が
天界から無くなっていたのです。

その暗さの理由を、
キャスティエルが他の天使に尋ねると、

面白い表現での
答えが返ってきました。

天上の天使
「天界のバッテリーが足りなくなっているの。このままではいずれ天界も消滅してしまう」

キャスティエル
「バッテリーが足りないって？」

天上の天使
「そう。天使の数が減っているの。天使は【歩くバッテリー】だから」と・・・。

私たちの「神界の御威光」も
歩くバッテリーである私たち次第なのです。

次回の更新予定は
１１月２０日（金）です。