ピダハン族

| すぴりちゅあるブログ

少し前に、TVで「ピダハン」のことを知り、大阪のアドバンス講座のときにもお話しさせていただいたのですが、とても大切なことだと感じましたので、以下に書かせて頂きます。(抜粋文を活用させていただくことをお許し下さい)
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「ピダハン」とはアマゾン奥地に狩猟をしながら暮らす500人程度の人々のことです。
ピダハン文化を特徴づける文化とは何か。
それが、「たった今」の【直接的体験】のみを語るという確固たるルールです。
わかりやすい特徴を羅列すれば、過去がない、未来がない、数がない、「右と左」の概念がない、色名もない、両親、兄弟以外の親族の呼び名がない。
この特徴によって、ピダハンの言語も世界も、私たちの暮らす西洋的価値社会と、まったく違う様相をあらわしてきます。

ピダハンは、基本的に他者からの【伝聞や推測】で物事を語らない。
直接的に自らが体験したもののみに、価値を置く。
抽象的な概念がないわけではないが、その核心には、必ず「たった今」の【直接体験】があることが条件となるのです。

私たちの暮らす日本の「西洋型社会」の生活様式においては、【直接的体験】だけでは、ほぼ暮らしてゆくことができないこともあります。
日常生活の大部分が、【伝聞や推測】といった二次、三次情報の取捨選択、あるいは、さまざまな間接的な分業によって成り立っています。
書物から始まり、活版印刷の発明、出版資本主義、写真、映画、TV、インターネットと、自らの手足の体験から過分にはみ出したことに私たちは夢中になりがちです。

このことが良いとか悪いとか云いたいわけではありません。
ただ、自らの取り巻く感覚や価値を、観念(二次、三次情報)ではなく、できるならば、いっさいの過去の情報からも記憶からも左右されず、そして過去の恐怖を土台とする「未来への恐怖」からも左右されず、まったく未知の喜びとして【直接体験】を選択していきたい!
不安も恐怖も疑いも、そしてあなたの意見も、あなたの理屈も、つまるところ、【過去】からの持ち越しではないでしょうか?
それは、まっさらな【今】の体験を妨げるものです。

しようとすることをやり、しようとすることを語る。
できることをやり、できることを語る。
そしてそんな日々を繰り返し、死ぬときがきたら死ぬ。
そのことのほうがどれだけ大切なことか。

もちろんそれだけで生きていけるわけではありません。
しかし、このシンプルで力強い生き方が足元になければ、きっと私たちの社会は、どんどん【身体実感】から離れた領域に自らを托し続けることになるのではあるまいか。
【愛され感】【満ち足り感】がわからなくなっているのも、そのことが原因です。

できることをやり、できることを語る。(そして、実は、全てが「できること」である)
まさにピダハンの【直接的体験】の一生は、私たちがこの場でやろうとしていることに、遠くとも通呈している気がするのです。

◆参考文献
ダニエル・L・エヴェレット著『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』
(屋代通 子訳、みすず書房、2012年、3400円)

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