漫才コンビ千鳥の「癖が強いんじゃ～」が
随分流行りました（笑）

「癖」というものは誰にでもあります。
それはDNA経由でカラダが持っているものです。

でも、癖は「個性」とは違うのです。
もちろん「才能」でもありません。

こういう例えが
適切かどうかは分かりませんが、

水泳選手でも、この人の泳ぎ方だと
カラダのこの部分を壊してしまうな、というのがあります。

そういうものが
「癖」です。

そして、最もカラダに
故障が起きずに、

こういう風にやっていけば
どういう風にでも応用がきく、

というのが「基本」というものであり、
一番素直な生き方です。

あらゆる分野に言えることですが、
「基本」をしっかり身につけてから先へ進もうとすると、

どうしても
時間がかかります。

だからつい「癖」のほうに
走りがちになるけれど、

そうすると、遅かれ早かれ
行き詰る時が来ます。

長い目で見れば、
どちらが得かは明らかなことです。

そういう普遍的な「基本」を身につけて、
なおかつカラダからあふれ出てくるのが「個性」であったり「才能」なのです。

だから個性は、
外から見ている人たちが発見するものであって、

自分自身では、ある意味、
分からないのです。

神ながらの道（スピリチュアル道）を
歩む者にとっては、

まっすぐに精進して、
日常で天の意を実際にあらわしながら、

ひたすら素直に
真心を尽くしていくという「基本」を、

一生涯やるだけなのです。

その意味では、
「基本」ほど大事なものはなく、

変な癖を強化しないためにも、
最初、ちゃんとした先達（せんだつ）や、師から教わることが重要です。

私たちにとっての「基本」とは
何かと言いますと、宇宙の土台としての基本そのものです。

天の法則に乗っかることであり、
宇宙創造の法則に乗っかって、楽しく喜んで生きることです。

まるで、曲芸の玉乗りと同じ感覚です。
今ここに関係のないことを考えると、

玉の回転（宇宙の繫栄循環）から落ちるか、
落ちないまでも、全く楽しくない。

逆に、私たちの「癖」というのは、
古い地上の法則に支配されることであり、

個人的に生き抜くための
ノウハウに縛られることであり、自我のカルマだと言えます。

残念ながら、世間一般では
「癖」ばかりが強まって、自我が肥大化しており、

原初の根本的な「基本」が
忘れ去られています。

今こそ「基本」に立ち返って、
各自の「癖」を外す時なのです。

なかでも、基本中の基本として
絶対に欠いてはならないもの、

それが
意識的なイノリです。

意識的なイノリをやめてしまうと、
無意識の「癖」が勃発してしまいます。

先ほども言いましたように、
ちゃんとした原初の「基本」を教えてくれる先達（せんだつ）や師がいないとどうにもなりませんが、

あなたが真剣に
「皆で共に栄えていくこと」を意図するならば、

そして「基本」を
真摯に学び直す意志があるならば、

必ずそれに応じた出会いが訪れ、
ご縁ができるはずです。

教わる「基本」としましては、
私たちの命の使い方（活かし方）であったり、

イノリの心得であったり、
呼吸の心得であったりします。

命とは神の躍動のことですから、
最高の躍動をしてもらう為に、

イノリの質や心得が
非常に大切になってきます。